WildCat FM /技術局 /TR-10RDX特集

TR-10RDXを仕入れて来ました。

某スレやミニFMのホームページで音が良いと評判のオモチャ、TR-10RDXを、仕入れてきました。

てなわけで即、評判通りの音がするか、その真偽を確かめてみます。

このままでは測定する為の安定した電波が捕らえられないので即分解!!

ン10年ぶりにオモチャの分解は童心に帰るのな、ニャーー!

  
アンテナの所のコネクターをはずし、測定用に線など繋いで見ます。
 
 

で、・・・・・・
直線検波器で電波を捕らえオシロスコープで、音の基本となるMPX信号を観測します。
まずはパイロット信号を見ると、見事にグチャッてますね。「これってヤバくない!」

信号の偏移は9.2KHzで12.2%です。 「6KHz〜7.5KHzが本来の規格値です。」

この信号だと電波の幅がかなり広がってしまう。
 

L-CHに、1000Hzの正弦波信号を100%変調になるように入力し
コンポジット信号を見ると、こんな感じです。「これってヤバイでしょう!!」
これでまともな音が出るんだろうか?、

まともじゃ、無い事が猿にも猫にもわかってしまう。
これピントがボケてるのじゃなくて、信号が濁ってるんだニャッ!
 

拡大すると、やばいところが、露骨にわかる、なんじゃコリャ!
 
こんな崩れたMPX信号でもステレオになって聞こえるのが不思議だ!、すでに出てくる音が想像できる!!
 

とりあえず音系のMPX信号を測定してみましたが、・・・
この信号が電波に乗ったら、どんな音が出てくるかは聴くまでもなく想像がつきます、

PLLと音の関係とかも見て見たいと思いますが、
やはりサンキュッパのオモチャはオモチャでしかありません。

このMPX信号では、すでに音、以前の問題と思いますが、如何でしょう・・・・?
音質云々を言う対象にはならないのでは!
 
 
 

 
 


ところで、まともなMPX信号ってのを知らないと何がヤバイのか判らないと思うので、
参考に、まともなMPX信号を見てください、この画像が正しいFM stereo MPX信号なんです。

   
今後、君達が高性能なFM送信機が欲しくなって新たに購入する時などには、
この信号画像を思い出してください、性能評価の基準になる事を願ってるのニャ〜ッ。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

TR-10RDX高周波編

電波を直接見る為にはをスペクトル・アナライザー(電波解析装置)を使います。

測定器の前に三脚に取り付けたデジカメで画面の反射を防ぐために部屋を暗くしてやっつけます。
では、行って見ましょうか!


 

送信周波数を測定すると、88.004180MHzで、約4000Hzも周波数がズレていました。
オモチャなんで、こんなもんでしよ。

本物の送信機だとズレて±20Hz位かな・・・参考までに!
送信出力は、2.8dBmで1.9055mWでした、後でわかると思いますが、この辺が無難な出力かと・・・

周波数はズレていますが優良な水晶を使ってるらしく安定度は良好の様です、変動率は50Hz位!!
 

 

某ホームページと同じ条件でSPAN400KHzで見てみます。
パイロット信号がラリっているので無音でも電波の占有帯域は、ドバーと広がってます。
  写真/C
 
 

SPAN800KHzで見るとこんな感じです、どうですか?
SPANが800KHzなので画面の一番左端は87.6MHz 右端は88.4MHzです。

音を入れずに無変調の電波でも、こんなにドバーと広がってるって「ヤバイ」でしょう!!」
 
 

 


比較の対象、まともなパイロット信号が電波に乗った時はこんな感じ!!
  何が違うのかってのがわかって貰えるかな??
写真/Cと同じ条件で測定比較すると電波の拡散の違いがわかる。
でも、何が「ヤバイ」のかなんて君達には、わかんないよ、ニャ〜ッ。

 

なお、音を入た状態の測定レポートに関しては、下記を参考にして下さい。
ミニFM局が出している電波の幅 - Width of electric wave that mini FM station has output
電波の側から見たFMステレオ変調信号スペクトラム - FM stereo matrix generator /5 FM stereo modulation signal Spectrum seen from side of electric wave

 


 
 
 
 
 

 

測定SPANを50MHzに設定して基本波の-25〜+25MHzを見てみましたが、・・・
結構近傍スプリアス(ゴミ電波)が観測されます、

 

測定SPANを100MHzで-50〜+50MHzまで見てみました、・・・
近傍のゴミ電波は大体-25〜+25MHzの辺にいるみたいですね!

 
 

次は、高調波を見てみましょう。
アナライザーの設定を変えて、50MHzからStartして550MHz間の500MHzを見てみると、・・
基本波の2倍から6倍までの周波数の高調波が観測されます、しかもかなりレベルが高い奴が、・・・

これだけレベルの高い高調波が出てると、例えば88MHzで送信したとすると、
176MHzとか264MHz、352MHzでも電波が受信できるのでかなりヤバイ状態だと思います。
 

んで、高調波が何処まで有るのかってので50MHz〜1250MHzに設定を変えて、1200MHz間を見てみると、・・
7次波と8次波が極度に減衰しているのですが9次高調波からまた元気になってますね!

観測された一番周波数の高い高調波は、14次の高調波で約1230MHzです。
高調波やスプリアスは、TV等を直接妨害する極めて危険でヤバイ電波です。
 
 
 
 

この送信機は、ヤバイ電波を出しているので改造して出力を上げたりすると、
近所で携帯電話とかが圏外に、なったりして・・・別な使い方が出来そうですが、・・・
良い子は、そんな事を絶対にしてはいけません。

 
 

オモチャの送信機は、オモチャでしかないのですヨ!!
この送信機はオモチャなので電波の質が悪いので、改造して電波の出力を増幅したりするのは、
とても危険な行為なので出力を上げたりするような改造はお勧め出来ません。

何がなんでも電波の出力を上げたい悪い子には10000倍に増幅する方法をナイショで教えます!
但し全て自己責任って事で!。


 
 
 
 
 

 
 
 


ところで、ゴミの無いクリーンな電波を知らないと、何がヤバイのか判らないと思うので、
参考に、高調波やスプリアスの無いクリーンな電波の信号画像を見てください。
ゴミの無い電波ってのは、こんな信号なんです。

  
「測定範囲は、50MHz〜550MHzの500MHz範囲と50MHz〜1250MHzの、1200の周波数範囲を表示」
クリーンな電波の信号ってのは、ゴミが無いだけに、わかりやすいのニャ〜ッ。

 

 
 
 
 
TR-10RDXTR-10RDX特集 君達は、このサンキュッパのオモチャのFM送信機で何がしたいの??

1. TR-10RDXの出力アップ!。
2. 10RDXの電波の飛距離が、・・超簡易アンテナ
3. 10RDXから同軸ケーブルで外部に出力を引き出してみよう。
 
4. TR-10RDXの改造!。
5. いつのまにかバージョンアップして、音が変わった??、

 
 
 
 
 
 


 
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2004/07/24/ last modified on 2006/04/24