実験君 matrix generator に関する質問と答え。
「Q」
副搬送波発生回路とパイロット信号の回路に付いて質問します。
>本来なら、高次のX'TALを使って、
>4060等のICで回路を作れば、この様な面倒な回路は不要になります。
>1/2のフィリップ・フロップを通せば、50/50の正確なディユーティーサイクルが得られますので!!。
このように書かれてますが高次のX'TALとは何ですか、
別な水晶を使えば回路が簡単になる様な意味に取れますが?。
「A」
細かい所まで良く見てるね!
今回はHPに書いてあるように、その辺によく有る38KHzの石を使ったので回路が膨張したんです。
また、実験君なので水晶発振の基本回路とディユーティーサイクルを学んでもらう意味も含め、
あえて4011を使う回路をHPに掲載しました。・・・オラ達プロだぜ、最初からわかってるって!
高次のX'TALってのは38KHzより上の周波数を発振する石の事!
例えば、78KHzとか156KHzとかの水晶、実際に使うんだったら扱いが楽な
もっと上の周波数の、1.216MHzとか2.432MHz以上の石が手ごろです。
これを使うと回路が以下の様に簡略化できます。
上記の回路で済むので、ICが一ヶ減る、ディユーティーが揃う。
但し、この周波数の水晶は汎用周波数ではないので、
指定の周波数の水晶を特注しなければなりません、・・ゴージャスな特注部品って事かな!!??
秋月で一ヶ100円位の38KHzの水晶と50円位の4011を取るか、
特注水晶一ヶで3000〜5000円のゴージャスな特注部品を選ぶのかは貴方の自由です。
ちなみに水晶を注文する時は負荷容量や使用回路を指定すると
発振精度が高く後の調整が楽になります。
でも、いくらゴージャスな特注部品を使っても調整は必要です。!・・
たしかに回路が簡略化出来シンプルで多大なメリットがありますが、
しかし、・・単純な回路にコストを20倍以上かけるのは、アマチュアとしては問題ありかも??
出来るなら双方の回路を作って実験や検証をして見てください、学ぶ事が有ると思います。
どちらの部品や回路を使っても正しく調整すれば放送規格の精度は、ちゃんと維持できます。
基本的には回路が必要なスペックをクリアーする事であり、
いくら、お金を掛けても最終的に必要なスペックが得られなければ意味が有りません。
「Q」
4ページで記されている副搬送波とのパイロット信号の位相に付いて質問します。
>副搬送波とのパイロット信号の位相は極めて重要です。
>各周波数に於いてラインが直線で良好な信号特性が得られたとしてもパイロット信号と
>副搬送波の位相が合っていなければ、まともなステレオ・セパレーション特性は得られません。
と記されていますが、ミニFMの送信機で、この調整をしてセパレーションの
改善が出来るのでしょうか?。
「A」
ミニFMの送信機などは、副搬送波とのパイロット信号の位相の調整は、
ほとんど考えられていません、したがってステレオ・セパレーションを調整したり
パイロット信号の位相を調整するなどの回路は存在しないのが現状です。
仮に、ミニFMの送信機で副搬送波とのパイロット信号の位相が調整出来たとしても
他の信号特性が正しくないので本来の改善は期待できません。
FMチューナーによって、ステレオ・セパレーションの違いが出ると思われます、
ミニFMの送信機で公表されている、ステレオ・セパレーションのデーターも
チューナーの状態等により変わってきます、信号が変位しているのでチューナーに
よってセパレーションが変わってくるので
全てのFMチューナーで安定したセパレーションが得られるとは限りません。
ページの内容及び回路に関しての質問をお待ちします。
メールにて遠慮なくどうぞ!。
文責・WildCat FM 局長/山本