WildCat FM /technical station.
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"Fake or Real"?


 

"Fake or Real" このページでは、その真偽を検証する。
 
ミニFMの世界で、まことしやかに流れる怪しげな情報.....その殆どが信憑性の無い偽りの情報のようだ!
FM放送の電波を使うと言う技術的な事にもかかわらず、まったく無縁の怪しげな世界、....
某HPでミニFMの技術レベルはゲルマン民族と言われてるし、20年も遅れていると言われても仕方が無い、・・・
 
ミニFMで言われている送信機のステレオ・セパレーションは真実か?
 
ミニFMの世界で言われているFM送信機のセパレーション(左右分離度)、
カタログスペックに問題が有るかもしれない、聴感上の話では何とも言いがたい?!!
訳のわからんミニFMの掲示板では、**をやったらセパレーションが向上したとか、意味不明な事も言われている?
オモチャの送信機とは言えプロが作った機器を計測機器を持たない素人に改善する事が可能なのであろうか!!???
 
ステレオ・セパレーションとは、送信機の片チャンネルのみに音声信号送出し、
それをFMチューナーで受信し相対チャンネルを再生する、その時、漏れて来た音の量を言う。

 

オモチャの送信機で、その値が-15dB〜-20dBなら理解も出来る、しかし-40dBとなるとその真意を疑いたくなる。
ましてや-50dBとなると、変調機の回路や測定条件を知りたくなる、
だがその様なスペックを実現出来るミニFMの送信機に私達は、いまだに出会った事は無い。
-40dBのセパレーションとは、左チャンネルに100の音を入れたとして、
右チャンネルに漏れてくる音は、1/100なのだ!。...-50dBとなると、1/300で有る。 
(dB Conversion list 参照)
 
FM送信機のVCOと変調機に於いて有効なスレテオ・セパレーションを実現する為には、
完成度の高い良好なMPX信号を育成しなければ実現できないのだ、FM放送の規格はダテじゃないんです。
 
WildCat FM /technical station.の解説ページでは全て測定器のRealな実写画像での解説を基本とし構成しています。
 

 
下記の画像は代表的なミニFMの送信機のMPX信号である。
  Figure. 1a & 1b
信号の歪みは無視して全体を見てください、・・・センターラインが直線では有りません。
これは L+R、L-Rのバランスが取れていないのです。
Fig-1aがアンダーで正位相、Fig-1bはオーバーで逆位相になり、いずれもセパレーションの劣化を招きます。
 
 
 
その違いは、正しいMPX信号と比較すれば明らかです。
 Figure. 2
 
有効なスレテオ・セパレーションを実現する為には、ゆがみの無い精度の高い信号が要求される。
 
 

 
しかしセパレーションを劣化させる原因は、もう一つ存在します、
それは、パイロット信号とMPXサブキャリア信号(副搬送波)との位相、....
各周波数に於いて信号のラインが直線で良好な特性が得られたとしてもパイロット信号と副搬送波の
位相が合っていなければ、まともなステレオ・セパレーション特性は得られません。
高度なプロ機ではPLLを使って位相を制御している機器も有るのです。
 
下の画像は、正しい位相のパイロット信号と副搬送波の測定波形
 
 
この測定画像は、orban optimod 8100のマニアルに載っている方法を採用しています。
画像も比較しやすい様にorban のマニアルに載っているレベルで測定画像を表示しています。
(8100A1 Manual_Section_4 /4ページ参照)
 
今回は上記のパイロット信号と副搬送波の位相は正しいと言う条件で、
MPX信号の変異に限定しスレテオ・セパレーションを解析し説明する事にする。

位相がずれている場合は、さらにセパレーションは悪化する事は言うまでも無い。
 
 
 

 
良好なスレテオ・セパレーションを得る為に求められる信号とは、
 
信号変異のアンダー又はオーバーはどれぐらいセパレーションの劣化を招くか見てみましょう。
わかりやすくするために測定信号を大きく表示するように設定してあります。...変調度は100% , 1KHz, L-CH,
パイロット信号とサブキャリア信号の位相は完全に合っている状態で、L-Rのバランスの調整を崩します。
 
まずは、セパレーション-20dBから・・・・左がアンダー、右がオーバー
 
 
パイロット信号とサブキャリア信号の位相が完璧に合っていても、これだけズレると、セパレーションは、
-20dBしか取れません・・・・チャンネル偏差 1/10. Figure. 1a & 1bの画像と比べると一目瞭然ってやつです。
 
 
 

 
次に、セパレーション-30dBです。・・・・
 
 
 
 

 
それでは、セパレーション-40dBを見てください。・・・・
よーく見るとわずかにラインの「ゆがみ」が、わかると思います、微妙・・・
 
パレーション-40dBを出す為には精度の高い信号が必要です。
わずかでもラインが、「ゆがん」でたらパレーション-40dBは実現できません。・・・
 
 
この様に信号波形をコントロールし、さらにパイロット信号とサブキャリア信号の位相を
調整出来ない機器では簡単にセパレーション-40dBは得らないのです。・・当然信号の歪みなどは論外です。
 
 
 

 
さらに、セパレーション-50dBを超える状態では、・・・・
測定される信号波形は見た目には殆ど完璧な状態になります。
 

 
パイロット信号とサブキャリア信号の位相がズレてもL-Rのバランスが崩れても、
その信号がわずかに「ゆがん」でいたりすると良好なステレオ・セパレーションは得られません、・・・
 
 
 

 
よくわからん人達がオモチャの送信機をいじくり回してセパレーションが、どうのこうのって、
ゴタクを並べてるのを聞くと笑えて来ると思いますが如何でしょう。??

 
FM送信機に於いて高いセパレーションを実現する為には、どの様な信号波形が必要かを知る事が必要です。
正しいFM-MPX変調信号の波形が何であるかを知らなければFM送信機の正しい評価は出来ません。
 
TVのCMで知る前と知った後で人はどう変わるのでしょうか、・・・ってのが有ったけど、!
この事実を知った貴方は今後FM送信機をどの様に評価するのでしょうか、?
 
ミニFMの世界に流れる怪しげな情報を信用するか、.....
この解析レポートを信用するか、その真偽は貴方の判断に、お任せしましょう。

 
 
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2007/03/01 last modified on 2007/03/23